「ブクログ」に記すようにしていたが、
「芦田太郎の映画日誌」というタイトルであるからには、
せっかくだからこちらにもまとめて記載しておこうと思う。
●『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』★★★★☆
監督 : スティーブン・ダルドリー
出演 : トム・ハンクス サンドラ・ブロック トーマス・ホーン
良作。
オスカー役の子供が素人とは思えない愛すべき怪演。
そして泣ける。そして音楽が最高に良い。
個人的にはラストシーンが印象的。
オスカーが会った人達に手紙を書いて朗読するシーン。泣ける。
「何もないより失望した方がずっと良い」
こんなこと言える子供はもやは子供では無いけど、しびれる台詞でした。
●『ブロンソン』★★★★☆
監督 : ニコラス・ウィンディング・レフン
出演 : トム・ハーディ
トム・ハーディはこの映画をきっかけに
ダークナイトライジングのベイン役を掴んだらしいけど、
それも納得の傍若無人の暴れっぷり。
イギリスで最も有名な囚人と言われる実在の人物
チャールズ・ブロンソンを描いた映画だが、
とにかくこのブロンソンという男はむちゃくちゃ。
有名になりたいという理由だけで人をぶん殴りまくり、
刑務所でもひたすらに誰彼かまわずぶん殴る。
その暴力性は理不尽極まりないが、
そんな暴力性を描くのにこれ以上適役はいない
ニコラス・ウィンディング・レフン監督。
相変わらずの狂った映画作りで楽しませてもらいました。
ちなみにブロンソン本人は、
34年の刑務所生活のうち、30年を独房で過ごし、
いまだに服役中らしいです。
●『トゥルー・ロマンス』★★★★☆
監督 : トニー・スコット
出演 : クリスチャン・スレイター パトリシア・アークエット
デニス・ホッパー バル・キルマー ゲイリー・オールドマン
トニースコットの隠れた良作。
脚本タランティーノ、監督トニースコットという夢の組み合わせは
見事に化学反応を起こし、豪華俳優陣達がそれを支える。
デニスホッパーはさることながら、ゲイリーオールドマンも
若かりしブラピも登場するという豪華布陣。
後に大ヒットするトレインスポッティングやスナッチの
原型を観ているようなテンポの良い群像劇は非常に見応えがあった。
ラストシーンは10分前くらいから、
あれ?これまさかエネミーオブアメリカと同じ…
なんて思わなくも無いが、思ったとしても、
トニースコット先輩の早逝を惜しみたくなる良作である。
●『127時間』★★★★☆
監督 : ダニー・ボイル
出演 : ジェームズ・フランコ
さすがダニー・ボイル。これは名作。
映画祭では失神する人が出たほどの「あのシーン」は、
確かに目を背けたくなるほどのリアリティー。
しかし何よりも評価されるべきは、
岩に挟まれた状態で127時間、つまりほぼ1シチュエーションを
出演者1人で、高度の緊張感を保ったまま描ききる手腕。
さらに主演のジェームズブランコが最高。
大好きだけど痛い映画に見えなくも無い
『スプリングブレイカーズ』での痛すぎるエイリアン役と同一人物とは思えない。
●『サンシャイン2057』★★☆☆☆
監督 : ダニー・ボイル
出演 : クリス・エヴァンス 真田広之 キリアン・マーフィ ミシェル・ヨー
ダニーボイルだから期待したけど、
2007年当時の最新VFXを駆使って時点で
ゼログラビティに勝てるはずが無くて、
決して悪い映画じゃ無いのに無駄にしょぼく見えて、申し訳なくなった。
とはいえ、映像はとても綺麗で、我らが日本人、真田広之も出ています。
公開当時に映画館で観たかった映画。
●『ウォンテッド』★★★☆☆
監督 : ティムール・ベクマンベトフ
出演 : ジェームズ・マカヴォイ アンジェリーナ・ジョリー
モーガン・フリーマン
今更知ったけど、この監督凄いわ。映像革命。
ロシアの新進気鋭らしいけど、その名にそぐわぬ。
話自体は荒唐無稽とも言えるほどのスーパーアクション映画。
打ち方次第で弾丸の弾道は変えられる!という
絶対にあり得ない漫画の世界。
とはいえ、アンジー×マカヴォイ×モーガンフリーマンという
豪華キャストもしっかり生かした秀作アクション映画でした。
●『スノータウン』★★★☆☆
監督 : ジャスティン・カーゼル
出演 : ルーカス・ピッタウェイ ダニエル・ヘンシュオール
オーストラリアで実際に起きた
「スノータウン男女12人猟奇殺人事件」を元にした映画。
近年のオーストラリア映画は、
80点を付けた『アニマルキングダム』を始めレベルが高いが、
アニマルキングダムほど面白くない。ひたすらに怖い。
純粋無垢な青年が純粋な悪に汚染されていく様子が
生々しく、一切の妥協無く描かれていてひたすらに不快。
●『セシル・B ザ・シネマ・ウォーズ』★★★☆☆
監督 : ジョン・ウォーターズ
出演 : スティーヴン・ドーフ メラニー・グリフィス
2000年に製作された『地獄でなぜ悪い』のアメリカ版のような映画。
『地獄でなぜ悪い』よりもはるかにバカバカしさがイキきっていて、
ハリウッド映画界への痛烈な皮肉と嘲笑が込められた
メッセージ性の強い作品に仕上がっている。
さらに驚いたのはジェイク・ジレンホールの姉ちゃん
マギー・ジレンホールが今では考えられない
イカレ女を見事に演じきっていること。
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