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※素人の戯言なので観賞本数増えるごとに点数は微調しています。悪しからず。

2014年1月12日日曜日

映画『鑑定士と顔のない依頼人』72点


2013年1月12日観賞。

TOHOシネマズ日比谷シャンテで見たが、
日中の上映回は完売になるほどの入りを見せていた。


確かに面白いとは思うが、
個人的にはそれほど…
というか斬新性の無い作品だなと言う率直な感想。


まず鑑賞後、率直に思ったのは、


今映画界ではこの手の作品が流行ってるんですか?


これから書くことは少しネタバレに近い内容になるので
嫌な人は読まないで頂きたい。



話を戻すと、「この手の映画」というのは、
「悪い女が男をはめてはめてはめ倒すシリーズ」だ。


最近だとこのブログにも書いてきた
サイドエフェクト』や『トランス』がそのシリーズだ。

2作とも高得点を獲得した秀作ではあるが、
『鑑定士と顔のない依頼人』が
2作を下回るのには当然理由がある。


サイドエフェクトとトランスには、
とてつもなく恐ろしいほど悪い女が男達を
翻弄する様が描かれているが、
「女は怖いよね!!」という表テーマを支える
明確な主張を持ったテーマがあった。

それはブログにも書いたが、

サイドエフェクトの場合は、

「サイドエフェクト」=「副作用」に込めた
アメリカ社会における精神科医に対する強烈な皮肉
※2013年9月12日の記事 映画『サイドエフェクト』77点より引用


トランスの場合は、
「催眠療法」への警鐘であった。


だが、この映画には「女は怖いぜホントに!」という
表だったテーマに隠れた主張に近い軸が見られない。

ただただ女は怖い!
そしてそんな女に騙された男かわいそう!
ボロボロ!もう抜け殻!救いようがない!
とにかく徹底的に救いようがない!のだ。


確かに映像、美術、音楽の美しさ、
独特のカメラアングルなど褒めるべき点はある。





























ただそれらを昇華させさらに物語を、
映画全体を強固なものにする「主張」めいたものが
個人的には見えてこなかった。

なにかよさげな雰囲気は終始漂っているのだが
脚本のひねりがもう一つ足りない。

というわけで、決してつまらない映画では無いが、
72点止まりという結果となった。


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